三つ豆ファーム

豆を播くときは三粒ずつ播け。

    一つは、土の中の虫たちのために。    一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。     そしてもう一つを、我々人のために。


2014年2月2日日曜日

おからを使ってボカシを作る。

地域から出るバイオマスエネルギーを肥料にして有効利用していくということは、たいへん意義のあることだと思っています。

効率や、お金、時間のことを考えたら割に合っているのかどうか、おそらく資材屋さんからボカシ肥料を買った方が安いかもしれません。

なのになぜやるの?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、それは社会のためさ!!なんていいうのは5%くらいしか思っていません。

ただ単に面白いからやっているというのが本当のところです。
半分が趣味です。娯楽です。息抜きです。

私が少し手を加えるだけで、目に見えない無数の微生物が活躍し、大きな有機物を、植物が吸収できるような小さな有機物に分解していく。
目には見えないけど、その過程が触った時の温度で、香りで体験できる。
この作業は有機農家の醍醐味ともいえるのではないでしょうか。

今回の作業ではボカシ肥を作りました。ボカシ肥とは窒素とリンを植物に効かせることを目的とした肥料で、そのままでは植物が吸収することのできない粗大な有機物を、微生物による分解を促して植物が吸収できる形にまで分解させたもののことです。
低温(60度くらい)で発酵させることでアンモニアの揮発を抑制してなるべく多くの窒素分をとどめておくように作ります。


原料はおからと米ぬかを使用しています。
その比率は今回は6:4くらい。ほんとうは1:1くらいにしようと思っていましたが、米ぬかの手配がそれしかできなかったので。


 おからは成田市の豆腐屋さんから軽トラック1台1000円で譲っていただきます。
本当はただでも良いとのことですが、少しでもお金を払うことで「廃棄物」が「有価物」になり、廃棄物処理の資格が必要なくなるのです。




おからと米ぬかを畑に広げます。
上の写真の色とりどりの粒は廃棄クッキー。取引のある工場から、肥料にならないかと50kgばかり譲っていただいたものを試験的に混ぜました。ほとんどが小麦粉なのでよい資材になると思います。

このボカシ作成の一番のポイントは、水分量85%というおからと水分含有量15パーセントの米ぬかを混ぜていかにして水分含有量20%のボカシをつくるかということです。

私は畑に広げた資材をトラクターのロータリーで撹拌して好気発酵させその発酵熱で水分を飛ばすことにしました。 多少アンモニアが揮発してしまうのを覚悟でやりました。かなり熱が上がったのですが、発酵の初期段階でまだタンパク質がアンモニアにまで分解されていなかったからか、アンモニア臭は感じられませんでした。


 朝一の撹拌で舞い立つ蒸気。酵母菌が発生しているのかパンのような香り。
2日に1回の撹拌で約1週間もすると水分がだいぶ抜けてきました。一握りを固めて、チョンと触って崩れる程度が含水量20%。大体の感覚ですがそのくらいがベストです。





成田の三里塚物産というラッキョウの漬物をやっている工場から譲っていただいた大樽(1㎥)に詰めて二次発酵。嫌気発酵させるために足で踏み固めながら、なるべく空気を入れないように詰めていきます。


ふたはこのようにビニールシートをかけ、空気が入らないように砂をかけて密閉します。
このやり方は味噌仕込みのときとまったく同じで、それを参考にしました。


上からブルーシートをかけて雨水が入らないようにして完成!!

うまく嫌気発酵が進めばこの寒い時期だと2か月あれば完成します。
出来上がりが楽しみ!!




最後に、うまくできたボカシ肥はサラサラで、ライムソワーという機械で散布できます。
この間知り合いの中古農機屋から、このライムソワー3万円でどう?という打診が来ました。
動作は確認済みですが、ボディが錆びだらけ。
グラインダーかけて自分好みの色に塗っちゃえば大丈夫か。




2014年1月30日木曜日

生意気な研修生


去年の8月から子供たちを保育園に入れ始めました。
そのおかげで妻も畑に出られる時間が増え、仕事はとてもはかどるようになっています。

妻とは10年前、(株)生産者連合デコポンの研修生時代に知り合いました。妻の方が1年早く研修に来ていた先輩です。年齢は私の方がうえですが。

大学も某有名農業系私立大学を首席で卒業してるわけではありませんが、学生時代に座学を学び、千葉に来てから子供ができるまでの7年間を農業の現場で過ごしてきたので、機械も乗れるし、一通りの作物についての栽培技術もあります。

そんなスーパー農業女ですが、子供ができてから最近までの4年は、ほとんど畑にはでていませんでした。そしてしばらくぶりに仕事を一緒にしはじめて、


その能力の衰えっぷりがはんぱない。


まあ、研修生レベルかそれ以下です。

手際が悪い。
段取りが悪い。
動きが遅い。
力がない。

人参満載のコンテナ1つが持てないし、マニュアル軽トラを運転させればガクガクしちゃいます。


「まあ、研修生が一人増えたと思って、一から教えてよ!!」

なんて言ってきますが、なにを言ってもまず口答えが返ってくるので、かなり扱いづらい研修生です。

経験と知識はあるもんだから、栽培のやり方などちょいちょい口をだしてきたり。

ひとまず現段階では私が農場長なので意見は聞きますが、最終決定は私がしていますが。


妻が昔のカンを取り戻して来たら、昔のように作物ごとに担当を分けて責任の所在を明らかにしておかないと大変なことになりそうです。
妻を農場長にするというのもありかと思っています。



2014年1月29日水曜日

新年のご挨拶。間に合った!

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

なんとか1月中に皆様へのご挨拶が間に合いました。
農場の仕事が忙しくて忙しくて、いや、いそがしくてイソガシクテ…

今年もサボらずしっかり発信していくことを新年の宣言といたします!!!



今年の三つ豆ファームの目標は、拠点となる家を見つけて購入すること。

そこに一点集中。

そこをクリアーしてから広く展開していきます!

いまやっている畑から近いところがベストですが、条件のいい家が見つかれば畑ごと移動することもいとわない。そう思っております。



後はこうありたい!という農場のイメージを出来るだけ明確に想像して、それを一つ一つクリアーしていけるように、「サボらずに」やって行こうと思います。



今年の畑でのチャレンジその1。


凍結融解除草。

昨年から引き続いてのチャレンジです。
今年は黒マルチをして一日の寒暖の差をさらにつける試みをしています。
春人参用に50m×5本、コカブ用に50m×5本やってみます。
去年と同様にマルチをしないのも試してみます。こちらは40m×3本。

去年の記事は”氷点下除草なるものを実験”です。

これがうまく行けば春作トンネル栽培がだいぶ省力化できるなー

2013年12月24日火曜日

かぶら寿司。で年の瀬を感じる。

師匠も私も走る年の瀬です。

私は数年前からこの時期に「かぶら寿司」を漬けています。

わりと有名になってきたのでご存知の方も多いと思いますが、北陸の郷土料理で、寿司といっても現在の寿司とは違う、〆サバや塩ぶりを蕪ではさんで麹で漬け込む、古代の寿司です。


私の父の生まれは京都なので、小さいころは京都の料理だと思っていましたが、祖父母は若いころに兄弟たちとともに北陸から京都に移住してきていて、その生まれ故郷金沢の料理であると知ったのは結構大きくなってからでした。


毎年正月の御膳には祖父が漬けた「かぶら寿司」が並び、大人たちがお屠蘇をやりながら美味しそうに食べていたものです。もちろん子供たちも大好きでした。
祖父が亡くなってからは祖母が漬け、祖母が亡くなってからは、一代すっ飛ばして私が漬けているということです。

親父は食べるだけの役ですが、50年以上毎年食べていた舌は山木家の蕪ずしの指標となっています。
「今年はちょいと塩がききすぎだ。」とか
「麹が甘すぎる」とか
言うだけ。


レシピ紹介。

麹でつける本漬けの前に準備しておくものは、
1.塩漬けのカブ
2.麹の漬け汁
3.しめ鯖
4.千切りのコブ、人参、乾燥トウガラシ



本漬けの3日前にカブを切ります。真ん中に切れ込みを入れてしめ鯖が入るポケットを作ります。
塩はカブの3%。




 麹のつけ汁は本漬けの1日前に作ります。
私の場合はサバ4匹分、約160切れのかぶら寿司を漬けるので、米1升焚きます。
炊き上がったご飯を手で触れる程度に冷ましたら、水を800ml加えてかき混ぜ、そこに麹を500g、手でもでほぐしながら加え、混ぜ合わせます。
コタツなどに入れて40度付近で1日保温し麹を伸ばします。高温になりすぎると麹菌よりもそのほかの雑菌が増えやすいので要注意。


 本漬け当日、用意しておいた人参、コブ、乾燥とうがらしを千切りにします。
しめ鯖を切ります。切り口が大きくなるように切り込み角度を調節し、カブの大きさに合わせるといいと思います。


 漬けてあったカブを取り出し、ザルに開けておきます。


 これで本漬けの準備が整いました。



樽の一番下に麹を薄く伸ばしてから、しめ鯖を挟んだカブを並べていきます。
なるべく隙間なく並べたら、


 麹を上からかけて伸ばします。
麹が多い方が美味しいですが、あまりたっぷりかけて、最後に足りなくなると怖いので、はじめは薄めにかけていくのをお勧めします。

麹の上に刻んだ人参、コブ、たかの爪を振ります。

これを繰り返して行来ます。



最後に重石をします。
二日後に重石を取って、上がってきた水を捨てます。

後は冷暗所において1週間ほどで食べごろとなります。



行程が多いので手間はかかりますが、材料さえ揃えられれば難しくないのでチャレンジしてみてください。

2013年12月14日土曜日

「うつ」についての私の考え

たかだか36年しか生きていない若輩者ですが、最近気になるテーマなので書いてみます。


私は「鬱」は病気ではないと思っています。


気分が落ち込むとき、盛り上がるときだれだってあると思います。
その周期は人それぞれ、その時々。
昨日落ち込んでても、明日元気になったり。
恋人にふられて半年落ち込んだりもしますよね。

一年落ち込んだりするかもしれません。

「山木君最近くらいよね。どうしたの?」
ほっといてください。これが本当の俺なんです。
真のすがたなんですから。

てな感じで
そのバイオリズムは人それぞれだと思います。
こんなイメージ。


その深さも人それぞれ。
深すぎるから、長すぎるから。病気だなんて言えないと思います。

「病気と行ってもらった方が楽になれる」
という人も聞きますが、もし私だったら病人として見て欲しくないです。
自分は病気なんだと思ったら余計に落ち込むから。

「そうなった人にしかわからない」
と言われればそれまでですけど、そんなこと言ったらなんだってそう、みんな同じ。
だれも本当の自分の事なんかわかってくれない。みんなそうなんだからそれでいいじゃないですか。お互い様。


落ちる人はどんどん落ちればいいと思います。自分を信じてどんどん落ちて、落ちて、落ちたら、

生きる!!!

と、なるはず。
そう思っています。

もしそこで

死のう!!

となったとしたら、その人は、死に対する想像力が欠如しているか、大脳新皮質だけが我と思っている頭でっかちな人なので、我が農園で馬車馬のように働かせて、三食とれたての野菜汁やら飯やらを一緒に食べたい。


と、まあこんな風に、「あるよねー」っと、「うつ」をとらえているわけです。



わたしも、こうみえて、見たことのない人の方が多いかもしれませんが、落ち込みやすい性質でして、いろいろ試行錯誤のすえ、たどり着いた落ち込みの対処法を書いてみます。


1.太陽のような人の近くにいる。
2.目線をうえにあげる。
3.「あたりまえ」と思うことは間違いだということを思い出す。
4.好き、嫌いの価値基準を明確にする。
5.自分が考え得る最悪の事態を想定し、それ以外の事は大したことがないと認識する。



私がひどく落ち込んでいるときにも、太陽のように輝いている人はいるもんでして、
大概そんな人といると気分は盛り上がって行きました。

心と体は連動していて、目線を少し上にあげて、鼻歌でも歌ってみると、あら不思議。

私が考える最悪の事態は、自分のせいで、親しい人が回復不可能な傷を負うことです。それ以外の事は取るに足らないことだと断言します。






2013年12月3日火曜日

パワースポット 香取神宮

先日の日曜日に、香取神宮参道での香取の杜マルシェに出店してきました。



右隣が、流木工房Hi-D。写真後ろ姿で小学生に絡まれている彼がしゃちょう。少年のような顔をしていますが、かなり強烈な面白い男子です。まっすぐな熱い生き方にとても好感を持ちました。



左隣がか多古米インドカレーの「又兵衛」さん。
程よい辛味とスパイスに日本の旨み文化も加わって、絶品でした!
モデルのような美人女性が販売していました。ラッキーー

両隣の出展者にも恵まれて、楽しい販売ができました。

 バルーンアーティストによる風船無料配布に並ぶ娘と息子。
子供が喜ぶ仕掛けもあると嬉しいですね。



終盤の店の様子。あらかた売れました。
お客さんの出もよくて、ありがたかったーー
特に売れたのは、赤軸ほうれん草、小松菜、あやめゆきカブなど、葉物はよく売れました。
日本ほうれん草を一コンテナ積み忘れてもってこれなかったのが痛かった。。。



隣の隣は、ステージになっていて、生音も聞ける嬉しさ。
写真は親子ミュージシャンで、畑もやっているというかた。
「農民レゲエ」「農民ダイナマイト」など、農にまつわる歌も歌ってくれた。
息子のジャンベがかなりいけてた。

「肥料も播かない」というフレーズに「ん?」となる小さい人間ですおれ。

さすが、パワースポット香取神宮。かなり良いお祭りになりました。









2013年11月27日水曜日

盛りだくさんの一週間をご紹介

先週の金曜日に三つ豆ファームに初の外国人ウーファーがやって来ました。
彼女の名前はヘザーちゃん。通称ヘザッチ。カナダはバンクーバーの大学4年生で、有畜複合型の有機農業を学んでいます。将来は仲間と農場を経営するのが目標だそうです。


山武市役所でお役所マルシェをやっている仲間、チームちかばの仲間の一人、ミノワライスフィールドのミノワ夫妻の紹介で彼女はやって来ました。
この日は ”ちかば”の忘年会の日。それに合わせてヘザッチのウェルカム千葉パーティーをした様子の写真です。

 日曜日の朝の成東朝市にはヘザッチもわが子と参加。子供たちの自由な動きに翻弄されていましたが大丈夫だったかな?
モーニングホットチョコレートで一服の写真。



でもって、朝市終わったらすぐさま「麦のわ」の第四回種まき。
今年からフィールドを成田から私の家から歩いて行ける山武市沖渡の畑に移しての開催。
過去2年失敗している麦作り。これで言い訳のしようがなくなりました。今年こそ、今年こそ!


子供がたくさんのイベントって好きです。
彼らは未来そのものですから、見てるだけでわくわくしてくる。
大人の数より子供の数の方が多いんじゃないか?



 そして肩の荷第一弾。ソラマメ定植!&被覆(薄い不織布で覆います)。


今年は苗づくりをしてみました。前向きにしたような言い方ですが、畑の準備が間に合わず、直播ができなかっただけ、直播⇒おい苗⇒被覆が楽に決まってます。


 昨年、年始の大風ではがされまくった被覆資材。
今年はサンバファーム松下さんにこれを借りて溝を切ってから被覆資材をかけました。
こいつはさく切りといって簡単に溝をきる(さくる。といいます)道具。
つかった感じとしては、私の畑のように作物や、草の残差や根っこが残っている畑ではすんなりとはいかないなというところ。きれいに耕したあとならもっと楽に掘れたのかな。


このように、不織布の裾を溝の中に落とし込むことによってかなりはがされづらくなります。
仮止めしたまま一昨日の大風にあててしまいましたが、6本中1本だけが半分はがされていただけでした。
溝きり効果がさっそく発揮されてます。


 そして肩の荷第二弾。春キャベツの定植。
ソラマメにしても、春キャベツにしても、畑ではすでに春の仕込みが始まっています。
彼らは厳しい冬の間、まったく成長しないように見えますが、土の中の根っこは着実に成長していて、3月ごろ、春を感じるとともに一気に成長していきます。
そのダイナミックな動きには毎年感動させられます。「春だぞーー!!」って感じ。
5月の春キャベツをお楽しみに!!