三つ豆ファーム

豆を播くときは三粒ずつ播け。

    一つは、土の中の虫たちのために。    一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。     そしてもう一つを、我々人のために。


2014年6月21日土曜日

双子の魚の目を見た人には幸せが訪れるそうな。

先週の木曜日から引き始めた風邪。今日になってようやく回復の兆しを見せ始めました。

実に1週間以上に及ぶ闘病生活。ただの風邪をこんなに長引かせたことは人生初です。

さすがに一昨日の水曜日に近所の内科の先生に見せに行きましたら
「来るの遅すぎ」
と言われてしまいました。

今までは、寝込むことなく一晩ぐっすり寝れば治っていたので今回もそんな調子で挑みましたが、とんでもございませんでした。

この一週間以上熱が下がらなかったという事は、私にとって、とても意味のある出来事だったと思います。健康、食、仕事について、じっくり考えることができましたし、20代のころからアップロードされていない私の体の状態をもう一度認識しなおすいい機会でした。もうピチピチではないということはよく分かりました。まさに痛感しました。

また、妻の頼もしさを改めて感じました。
私があれこれ指示を出さずとも、その日、農場でやるべきことをしっかりこなしてくれました。
本当に助かりました。しばらくは妻の言うことを素直に聞こうと思います。



さて今回、気管支の炎症から始まった私の風邪は、気管支をひとしきり蹂躙し、私の体力を下げ、免疫力を弱らせ、結果、副鼻腔での黄色ブドウ球菌の増殖を許してしまいました。弱った私の体に黄色ブドウ球菌を押し返す力がなかなか戻らず、1週間も発熱が続くことになってしまいました。



いやしかし、感嘆すべきはアンチバイオテックです。

治んないよ~と泣きついた先のお医者さんが処方してくださいましたジスロマックSR

マクロライド系の抗生物質で、原核生物である真正細菌の50sリボゾーマルRNAに結合してタンパク質の合成を阻害しちゃうすごい薬。タンパク質が合成できないと分裂して増殖することができないので急速に我がマクロファージによってやっつけられていきます。ちなみに真核生物である人間は50srRNAを持たないのでタンパク質合成にさしつかえありません。

しかも一週間効力を発揮し続けてくれる。

飲んだ次の日の朝にはもう効果が出ました。人類史上もっとも偉大な発明はアンチバイオテックでしょう。アレクサンダー・フレミング、あなたは偉大な医学者です。


そういえば十数年まえにもアンチバイオテックすげー!ってなったエピソードがありました。

あれは25歳の時、インドへ向けての旅の入門編としてよったタイでのこと。

日本より安価で受けられるタイマッサージにはまって1日に3回タイマッサージに行ったところ、
3回目に行ったお店のお姉さんが、オイルをケチってふくらはぎをぐりぐり擦るもんだから、スネ毛がよじれてイテテテテッてことになりました。

翌日ふくらはぎの一つの毛穴に赤い点が。しかも両足とも同じようなところに。
 (写真はイメージです)



日本から持ってきた傷薬を塗ってすぐ直ると思いきや、
翌日には赤い部分がさらに大きくなり、中心部が膿んできた。
(写真はイメージです)


それでも傷薬塗ってるし治るでしょと思っていました。
けど、万が一赤い部分の大きさが十円玉のサイズを超えるようなことがあったら、
日本から持ってきたアンチバイオテックを飲もうと考えていました。

その後、一週間くらいしても赤の広がりは収まる気配を見せず、いよいよ10円玉よりも大きくなってしまいました。
(写真はイメージです)

こうなったらいよいよアンチバイオテック投入です。
すると翌日からみるみる赤色がしぼんでいくではありませんか!

アンチバイオテックってスゲー!!! と思いました。


傷跡はその後数年間、黒ずんだアザとなって残りました。
それを見るたび、刺激たっぷりだったインドへの旅を思い出したものです。

現在はスネ毛のジャングルに隠れてよくわかりませんが、アルコールが入ると、うっすらと魚の目のようなアザが浮かび上がります。

これを見た女性はこだかr…








2014年6月17日火曜日

体の変化を受け入れるよ。

体が資本の農家のくせに、わたくし体調を崩しております。

木曜日の夕方くらいから発熱し始めました。翌日の朝には平熱になっていたので、仕事をこなして夕方帰ってくると発熱。そして、一晩寝ると熱が下がっているので、また仕事をして夕方になると発熱。

ということを木、金、土、日、月と繰り返しています。

私は華奢な体をしていますが、健康が自慢で、風邪で寝込むということもほとんどなく、たいがい、なんとなく具合が悪いなーと思っているうちに治ってしまう感じでした。今回も、働きながら治すベー。と思っていましたが、いつもと様子が違います。

わたくしも先月37歳になりました、諸先輩方には笑われてしまうかもしれませんが、やはり20代のころに比べるとピチピチした感じはなくなってきています。

なるほど、体は年々老いているのだな。

風邪の引き方も年々変わっていくのですね。
回復に3,4日かかっていたものが1週間かかるようになり、1月かかるようになり、いずれ戻ってこれなくなって死んでいくんだね。

とはいえ、まだまだ30代。体を使って仕事をする時期です。自分の老いを実感して落ち込んでいる場合ではありません。
今までは、好きなものを好きなだけ食べて飲んできましたが、食事をしっかりコントロールしようと思います。特に私は甘いものの取りすぎとコーヒーの飲みすぎ。そのあたりから改善します。


明日は養生して休むとします。

トラクターもかけないよ。たぶん。




2014年5月28日水曜日

カブって茎なんだよね

今年はニンニクの出来が良くて収穫がとっても楽しい。


 しかーし!
ニンニクはここからが大事。
根っこを切って一皮剥いてきれいにしたら、
速やかに乾燥させてあげなくてはすぐに痛んだり、カビたりしてしまいます。
我が農場では、葉ごと風通しの良い日の当たらないところにつるして自然乾燥という原始的なことをやっているので、その過程でいくつかはカビたり腐ったりしてしまいます。
もっと歩留りあげたい!もっと楽に乾かしたい!!
という欲もあって、平型乾燥機の中古があればすぐにでも欲しいと思っちゃってます。

まだまだ種まき定植目白押しですが、ひとまずそれらは傍らに置いておいて、ニンニクに集中。

でも、出来がいいからそんな作業もとっても楽しいぜ!

今年は玉ねぎもいい感じ。
毎年ちょいと大きめのペコロスみたいのしか取れていなかったのが今年は普通の玉ねぎがどっさり、こちらも乾燥命なので今から干場をどうするか頭が痛いです。


 初めて親芋を種として使ったサトイモも、とってもいい感じ。
里芋は初めに出てくる葉っぱの大きさでその年の出来具合が決まるとも言われています。
だとすると、今年は豊作じゃないか!
これから来る乾季にたっぷり水かけしてあげるよ。


そしてコカブ。
防虫のためのべた掛け資材をはがすと、実の揃い、葉の色、実と葉のバランス。申し分なし。

上出来やないかー。と思いきや、抜いてみるとキスジノミハムシによる食害により、終了半減。
なかなか厳しい現実です。
出荷できないコカブたちは畑で粉砕して再び土に返します。少し休んだら今度はほうれん草か玉ねぎになって生まれてきておくれ。

今年の春は根ものがよくて大変うれしゅうございます。
わたくし自身の根もしっかりさせて、もてる力を十分発揮していきたいものです。


2014年4月30日水曜日

味姫大根とこかぶ

世田谷周辺を中心に、サミット内の直売コーナーで三つ豆ファームの野菜を手に取ることができます。

この時期出荷しているのは、味姫大根。
こんな感じのシールが目印です。




春の大根らしいさわやかジューシー。
生はもちろんのこと、さっと火を通してもおいしくいただけます。

なんといっても形がかわいい。ちょっと太らせるとなおかわいい。




 コカブもかなり良い感じ。
凍結融解除草のかいあって、草があまりでてくて収穫しやすい。

肌もきれいで甘くでジューシー。少し火を入れればトロットロ。塩コショウでカブステーキが最高で





研修生のマルちゃん、本日最終日。
めでたく三つ豆ファーム卒業です。丸一年一緒に畑仕事をやってもらいました。
ほんとに仕事のできる研修生で、丁寧かつ手際のよい仕事にとても助けてもらいました。

最後の仕事はサトイモの種植え!

サトイモの定植に始まり、サトイモの定植に終わったね。

2014年4月15日火曜日

播きもの、植えもののハイシーズンになってきました。


お父さんと一緒にカブの収穫に来た立君2才。
「かぶ食べるか?」
と聞くと、
「あー」
と言って食べた。
気に入ってくれたみたいだ。

今年の春も、良いカブができたどーーー





 先日の「いまさら聞けないトラクター講習」の成果がさっそく出たみたい。
マルチャーに平高うねのリッジャーつけて畝立てましたが、芸術的な出来栄え。
こかぶ播きます。




これが講習会の様子。ナナメファームの圃場で昼間行われました。
12時から15時まで3時間たっぷり行われました。マルチャーの正しいつけ方、調整の仕方から、管理機の培土機の正しいつけ方まで、目からうろこ連発の3時間でした。



芸術的にたてた畝で播種機をおっぺす(千葉弁で押すの意)研修生の丸ちゃん。今月で卒業。
立派な猟師になってねー。あれ?



丸ちゃん。本当に仕事が丁寧。パーマグリーン播いています。
右側は、今年が一番の出来ってのがここ数年続いているたまねぎ。
今年は干すところをちゃんと用意しなくては、かなりの収量が期待できそう。

2014年4月11日金曜日

焼きアブラムシ始めました。

今年もソラマメにアブラムシがびっちり。
ここ数年で最悪の状態です。

原因は私のミスによるものなのが情けない。
べた掛け資材をはがすタイミングが遅れてしまい、べた掛けの中でアブラムシを培養してしまった。
就農10年にもなって相変わらずのへたくそプレイに、テヘ顔する以外何もできません。


6年前にも同じような状況になったことがあります。
その時は牛乳をかけてみたり、石鹸水をかけてみたりしましたがまったく効果なし。
挙句の果てには、「油膜作って窒息死させるなら、油かけるのが最も効果的じゃん!」
と、いいこと思いついちゃった的にサラダ油を噴霧したらソラマメが窒息死するしまつ。


今回はどうしてやろうかと思いついたのが 「焼き」

薬局で無水エタノールを購入(1000円くらい、酒税がかかりますので高価)
水と混ぜて70%にしてアブラムシに噴霧。(もしかしたらこれだけで死ぬかも)
着火。

エタノールは燃えると水と二酸化炭素になるだけなので人体にも影響なしと思って考えましたが、精製の過程でベンゼンを使うようなので有機JAS取得圃場では使えなさそう。なので、スピリタス(1200円くらいアルコール96%)を使用。



まあよく燃えます。
ソラマメの花も多少焦げます。葉も多少萎れます。
今回は実験的に数株やってみて翌日のソラマメの様子をみて使える技術か判断しようと思います。


農薬としては当然認められていませんが、火を使った防除なので物理的防除ということになるんじゃなかろうか。


早朝の畑に漂う焼きソラマメの香り。




あごひげの感触がいつもと違うと思ったら焦げてたよ。
明日の朝が待ち遠しい。

2014年4月10日木曜日

自分の今立っているところ。

わが息子の名前は立(りつ)といいます。
しっかり立って生きて行けよ。という思いからですが、父ちゃんはどうなんだよ。っていうお話。


住んでいるのは千葉県山武市沖渡という集落。南側に田んぼ、北側に山を背負った、いわゆる古村です。
大工さんだった大家さんが30歳の頃に自分で建てた家をお借りしています。築50年以上。

裏山に大国主様が祭られている神社があるので、屋号は宮下と申します。
目の前に集落センター(寄合所)があるので村の行事の際はペロンペロンになるまで飲ませていただいています。寄合に参加するメンバーで30代は私だけです。

新規参入で就農して今年で10年目、なかなか貯蓄はできませんがどうにか家族4人暮らしていけてます。もうひと頑張りしないと子供に高等教育を受けさせてあげられないので、もう二がんばりしようと思っております。で、あれやこれや試行錯誤中。

性格はわりと明るい方だと思います。そしてわりと女性的な男だと思っています。妻はわりと男性的な女なのでバランスのいい夫婦じゃないでしょうか。いろいろ喧嘩もしますが、わりあいうまくいってます。

環境問題を科学の力で解決したいと思っていたふしがあり、研究者を目指しましたが、熾烈な競争社会にちょいと触れただけで気分が悪くなって逃げ出した臆病者です。
生命科学が好きです。生命のダイナミックさや、完璧なシステムに感動します。
ゾウリムシの原形質流動と銀河の星の動きに高い相関性があるという論文がでたときにはちびりそうになりました。

世界を変えたい!と思うほどの理不尽なめにあったことがありません。
体験したことのないことをイメージして自分を奮い立たせるほどの想像力もありません。

農的暮らしにあこがれたわけではありません。ましてやビジネスとして儲かるとふんだわけでもありません。
しいて言うなら自然環境と仕事をすることで軟弱な精神を叩きなおそうと思ったんです。
結果として最高の仕事を選んだと思っています。毎朝やりたいことが沢山あり、それをすることが仕事になりお金を頂き、生活できて、たまに感謝の言葉までいただける。幸せなことです。

この幸せにどっぷりつかっていていいじゃない。
喰えればいいじゃない、御の字じゃない。

とも思いますが、子供のためにはもう二がんばり、三がんばりしなくてはとも思います。


そして明日も日の出とともに畑に出てアブラムシをつぶしに行く。