三つ豆ファーム

豆を播くときは三粒ずつ播け。

    一つは、土の中の虫たちのために。    一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。     そしてもう一つを、我々人のために。


2014年2月7日金曜日

10年たった女性ファーマー。農のスタート地点をふりかえって。

先日の水曜日発送の宅配野菜ボックスにいれたお便りに私の妻が書いた文章をそのまま掲載しました。




べじたぶるんをご利用いただき、ありがとうございます。

暦の上では春になりましたが、またまた寒さが戻ってきましたね。昨日は、私たちの住んでいる山武も3時頃から雪になりました。雨がみぞれに変わるころ、急げ!急げ!と今日みなさんにお届けする野菜を収穫していました。雨の中で収穫すると、どうしてもほうれん草は泥だらけになってしまうので、ヒャーーーとかホーーーとか言いながら三つ豆父がちぢみ君たちをジャブジャブ洗いました。届いたちぢみ君がいつもよりさっぱりさわやかな顔していると思いますので、見てあげてくださーい!

さてさて、先日の日曜日に東京国際フォーラムにてリクルートさん主催の新・農業人フェアという農家とそこで働きたい人たちをマッチングさせてくれる(就職合同説明会の農業版みたいなものです)イベントに参加してきました。求人に!!!ではなく、私は女性ファーマーブースに、三つ豆父は有機農業ブースに座って、来た方とお話しするためです。

以前に、ピポカ母さんも参加しました。ちょっとした農業ブームでもあるので、この日も1500人以上が来場したそうです。『農業系のお仕事をしてみたいけど、まずどうしたらいいのか?』という方が大半でしたが、中にはご実家が農家で、ゆくゆくは自分が中心になって農業をする予定だという方もいました。

そんな中、他のブースで『女の子には無理、厳しいよ』と、言われたという方が何人かいました。確かに!そのとおり!!!なんですが、私自身は無理だとは思っていません。むしろ、野菜のお世話や同時進行でやる仕事などが多い点など、女性の能力にあった仕事でもあると感じています。

私も24歳の時に千葉県成田市にある野菜流通会社に右も左もわからない状態で研修生として入りました。最初は『使い物にならない女の子を研修生にするなんてー!』と、受け入れてくれた社長にはお叱りの声もあったようです。でも、派遣された研修先の奥さんはトラクターを自分で運転し、バリバリ畑仕事をしていました。そんな姿を見て、当初から女性でもやり方によっては農業が出来るんだという実感がありました。

一般的には農家の機械作業は男性の仕事ですが、三つ豆ファームとして就農したときにも、『これからの農家は畑にばかりいてはダメだ!もっと自分から出ていかないと!』という考えのお師匠さんが、男性が不在でも作業がちゃんと進むように、3人(当時は、独身の山木父、陽子さん、私の三人組でした)に同じように機械作業も教えてくれました。

振り返ると、まだ女性ファーマーなんて感覚も今ほどなかった時に、常識にとらわれずに採用してくれた社長、性別に関係なく貴重な経験をさせてくれた農家さんに感謝感謝です。そういう出会いがあったからこそ、女性ファーマーなんて言ってもらえちゃう今の自分があるんだと、今回たくさん方とお話ししているうちに気づくことができました。

子供たちを保育園にいくようになって、ちょっとづつ畑にも復帰し始めています。が、、、4年のブランクはなかなかのもので、収穫作業でさえ三つ豆父にダメ出しを連発されてる日々です。
以前の様に機械動かすなんてもう無理だと思ってましたが、これをきっかけに奮起!ちょっとづつチャレンジしてみたいと思います。奮闘記、またお伝えできればと思いまーす!!




2 件のコメント:

  1. 20年前に農家で働く日々がスタートして、10年後に思ったのは「女扱いして欲しい」でした。そして、伴侶は自分を姫様ダッコして軽トラの助手席に乗せてくれる人と決めました。
    でも時が経ち、ふと隣を見た際に居るのはタクシー代を置いて1人で都会へ仕事に行くような男。農のスタート地点や時代が違うと、出会う人間も歩む道も違うようですね…。
    ダメ出しを連発されぬ、バージョンUPした女性ファーマーの奮闘、楽しみにしてます。

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    1. kokoさん。コメントありがとうございます。
      たまには妻の現状を伝えていくので今後もよろしくです!

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