三つ豆ファーム

豆を播くときは三粒ずつ播け。

    一つは、土の中の虫たちのために。    一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。     そしてもう一つを、我々人のために。


2015年8月22日土曜日

スペル

己の成長を実感するというのはすごく気分が良いことだと思います。



17歳くらいまでは、黙っていても体は成長します。毎年身長が伸び、毎年靴のサイズが変わります。子供ながらにもちょっとした人間関係のいざこざはありますが、基本毎年だまってても成長するので落ち込んだ気分もすぐに上がります。

大人になると身体的な成長は止まり(太る人はいますがそれは別の話で)黙っているだけでは自分の成長を実感することはできません。なので、趣味や仕事の上達で自分の成長を実感しようとするんだと思います。

ところが、子供ができると、こどもの成長を我が事のように喜べるようになったりします。
これはかなり幸せなことです。自分の成長よりも子供の成長の方が喜べると、さらにラッキーです。

もう、自分を成長させて自分を喜ばせる必要がないのですから。

とはいえ、子供のためを思うともうちょっと仕事を上達させ稼げるようにしておいたほうがいいので頑張ります。
主体が子供に移っただけで同じことをやってるので、傍から見ればなにもかわっていませんが、心持ちはとっても楽です。


さらに、私ぐらいになると、作物の成長までも我が事のように錯覚することができます。
生きてるとは思えない茶色い種から、青々とした双葉が顔を出した朝なんかが、雨上がりの晴れた日だったりしたら、その日の気分は上がりっぱなしです。

もうこうなると、生きているだけで丸儲け状態です。



ああ、そうそう、この感覚。

この感覚をいつでも引き出せる呪文を唱えられるようになりたい。