夏のナスが疲れてくるこの時期に、つやつやピカピカの実をつける秋茄子が本領を発揮しています。いま輝かなければいつ輝くのだ!はかない一瞬のきらめきだぜ!!
さて、先月、妻がとある勉強会から帰ってきた時のこと。
会場となったお家の冷蔵庫の中にすごいものを見た!と、目を輝かして言うんです。
何を見たの?と聞くと。
冷蔵庫の中に、二つのリンゴがあったと。一つは腐っていて、もう一つはカラカラに乾いたミイラのようになっていた。と。
みなまで言うな。私も有機農家の端くれ。
私が制止する間もなく、
「奇跡のリンゴは、本当にくさらないのよーー!!」
と叫ぶ妻。
目を輝かして話す妻に、
1.サンプル数が1つずつしかないのでそもそも結論を出せない。たまたまそうなったんでしょ。で終わってしまう。
2.仮に奇跡のリンゴは腐らないで枯れるとして、腐るのが悪で、枯れるのが善とはどういった理屈なのか。生き物が死んで腐って土に返っていくほうがよっぽど自然な気がするが。
3.枯れないリンゴとおいしいリンゴに相関関係があるとはとても思えない。あるとすればどういった理屈なのか。
という真面目な返答をすると、食卓が妙な空気になりました。