三つ豆ファーム

豆を播くときは三粒ずつ播け。

    一つは、土の中の虫たちのために。    一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。     そしてもう一つを、我々人のために。


2014年11月7日金曜日

太陽の市打ち上げ。

最長老様に頭をなでてもらってボンッてなって、オラにもこんなに潜在能力があったのか!ってなりたい。みなさまいかがお過ごしでしょうか。


三つ豆ファームでは秋作の成長著しく、一週間ごとに取れるように蒔いたはずのコカブ、ほうれん草などが俺も俺もと重なり合ってもう大変。とても取り切れずに一回分すっとばして畑で巨大なほうれん草、こかぶ、いや大かぶに育っております。

そんななか、今日は先日行われた太陽の市の打ち上げ&反省会でした。

この祭りは第一回目の時から関わっていて、こうやって祭りは大きくなっていくんだというのを目の当たりにしてきた。そんな祭りです。
そして今回の祭りも前回同様これまでで最高の祭りとなりました。

この祭りの最大の特徴と言えるのは、子供たちが思いっきり、全力で、遊べること。
子供たちの全力に満たされた空間のなんと素晴らしいことか。

わたしもお店そっちのけ、全力のマウンテンゴリラで子供たちとセッションいたしました。
お母さんどもの冷ややかな目なんてかんけーねーーぜ!

農家仲間と結成したバンドの演奏も、我が息子が演奏中に、仲間全員にパンチをお見舞いしてくれたおかげでリラックスした良い演奏ができたよ。


反省会では、今回の祭りの感想や課題などをみんなでシェアしたのですが、オジサンもオバサンも兄さんも姉さんも、みんな個性派揃い。痺れること言います。この仲間で挑む次回の祭りが早くも楽しみであります。

そして次回、三つ豆ファームは八百屋としての出店をしない!

みんなの話に刺激されて、新たなビジョンがばちこーーーんっと見えたので野菜売らないっ
かもね。

良い夜でした。
明日も良い日だね。

2014年10月24日金曜日

地元の祭り祭り

ああ。旧友と酒を酌み交わしたい。そんな気分です。
旧友と酒を酌み交わして、会わない間のお互いの変化や、自分が忘れてる自分の話を肴に酒を飲みたい。そんな気分でございます。皆様いかがおすごしでしょうか。


10月、11月はイベント月間で、ほぼ毎週末何かしらのイベントが入っております。
先週に山武の森公園で行われた山のおんぶ
たしか5回目の開催となりますが、毎年毎年前年を上回る進化をしている祭りです。


我々は「野菜村」という8梁くらいのテントスペースを預かっていて、そこで地元の有機農家仲間とお店を出しています。今年は8軒の農家が6つのブースを出しました。
今年のチャレンジは、「野菜のブーケワークショップ」

それぞれの農家がブーケ用の野菜や山の草花を出しました。

その様子がこれ。


今年もたくさんのスタッフ、出演者、出展者が素晴らしいものをつくり上げました。
地元山武にこんな素敵な祭りができたことがうれしくてなりません。



そして今週末は富里市、富里インターそばの大銀杏公園で行われる太陽の市
「べじたぶるん」として野菜屋出店もしますが、3420ミニレタ’s  としての初ライブもあります。
10:30より。

ようやく乾季が開けて4週間ぶりのまとまった雨に浮かれながら結成し



3か月でここまでできるようになりました。


各地の収穫祭に引っ張りだこになっちゃったらどうしよう。
とりあえず来月のツチクレー感謝祭の出演は決まっています。自作自演てやつだけど。




2014年10月15日水曜日

知ってるだけじゃ役に立たねー

必要とされる人間になりたい。

と思って始めた農業ですが、

私という存在を心から必要としてくれる我が子という存在が現れてから、世の中に必要とされるために仕事を頑張る必要がなくなってしまってからはもっぱら、妻を喜ばすことが仕事へのモチベーションになっている小さな男です。こんにちは、いかがおすごしでしょうか。


人生において大切なものが意外と少ないことは知っています。
世の中で正しいと言い切れることがけっこう少ないことも知っています。
自分の好きなこと、嫌いなこともはっきりとわかっています。
これらは日々の生活の中ではなかなか思い出せないこともわかっています。
分かっていることと出来ることはまったく別次元だということもわかっているんです。


知ってるばかりでなかなか出来ない私ですが、
この頭の中にあるイメージを具現化することのできる道の上に立って、その方向に向いています。

ので、あとは一歩ずつ進むのみ。

明日の朝起きてトイレ掃除ができたらまた一歩近づいちゃうからね。





2014年9月10日水曜日

今日はいい日だ。

この種まきハイシーズンに雨ばかりでなかなか仕事がはかどりません。
畑が乾く暇がないので播種機で種を蒔くのも一苦労。

後輪に土がくっつくととても蒔きづらいので、このような小細工をして蒔いています。



これをやっても20m走ってはくっついた土を落とさねばなりません。
ただ、これをやると土を落とすのはとても楽でした。
防水スプレーを付着させて走ればまた違ったかなー。なんて思いながらも無理やり、
大根、コカブ、ほうれん草、玉ねぎと、距離にして5kmは走りました。


今日はスーパームーンでしたねー。
仕事から戻ってくると、4歳の娘が
「今日はふーぱーふーんなんだからお外に行こう!」

???なんのこっちゃと思ってると、スーパームーンと言いたかったらしい。

よっしゃ!じゃあ今日は月の見える二階で夕飯にしましょう!
ということになりました。

月を見ながら、娘が
「お月様もきれいだけど、虫の声もきれいだねー。今日はいい日だね。」
と。

今日はいい日だね。ってすごくいい言葉だなと思います。
そんないい言葉を娘が言ってくれるなんて、ほんとに、いい日だ!

そしてご飯を終えて下に降りてくつろいでいると、妻の高校生の時からのマブダチで、私とも10年以上の付き合いのある友人から、司法試験合格の知らせがありました。

この女性は8年前に勤めていた会社を辞めて、法学部に入り直し、法科大学院をへて3回目の司法試験で見事に合格しました。
そのチャレンジする姿勢をすごく尊敬していましたが、見事にその努力を実らせました。
ほんとにすごいことです。妻も私も小躍りして喜びました。

ほんとに、ほんとに。今日はいい日だ。明日もいい日だ。




最後に、友人のイタリアンシェフにお願いして作っている、野菜をおいしく食べるドレッシング三つ豆スペシャルの味が決定しました。
三つ豆ファームの玉ねぎをたっぷり使ったドレッシングです。パスタにかけてもおいしそう!
半分以上が玉ねぎでできてます!

味が決まったのでこれから賞味期限などのテストをしてから販売していきます。
お楽しみに!

2014年9月6日土曜日

アクィナスと奇跡を見た妻


夏のナスが疲れてくるこの時期に、つやつやピカピカの実をつける秋茄子が本領を発揮しています。いま輝かなければいつ輝くのだ!はかない一瞬のきらめきだぜ!!



さて、先月、妻がとある勉強会から帰ってきた時のこと。

会場となったお家の冷蔵庫の中にすごいものを見た!と、目を輝かして言うんです。

何を見たの?と聞くと。

冷蔵庫の中に、二つのリンゴがあったと。一つは腐っていて、もう一つはカラカラに乾いたミイラのようになっていた。と。

みなまで言うな。私も有機農家の端くれ。
私が制止する間もなく、

「奇跡のリンゴは、本当にくさらないのよーー!!」

と叫ぶ妻。


目を輝かして話す妻に、

1.サンプル数が1つずつしかないのでそもそも結論を出せない。たまたまそうなったんでしょ。で終わってしまう。

2.仮に奇跡のリンゴは腐らないで枯れるとして、腐るのが悪で、枯れるのが善とはどういった理屈なのか。生き物が死んで腐って土に返っていくほうがよっぽど自然な気がするが。

3.枯れないリンゴとおいしいリンゴに相関関係があるとはとても思えない。あるとすればどういった理屈なのか。

という真面目な返答をすると、食卓が妙な空気になりました。







2014年9月5日金曜日

さて今日も種をまくか。

 近所の農家のおじさんに。
「今年は冬がはえーどぉ(田中邦衛風)」
と脅されて焦って蒔きました。 今年は太陽熱処理、直播。150cmベッド、カブ間38cm 3条。


そして昨日は、20代の頼れる男、ひろぴーがいたので、ひたすら定植!
キャベツ、カリフラワー、芽キャベツ、スティックブロッコリーをこまごまと。

土曜日からまたしばらく雨の気配があるようです。
この雨の前に蒔くか、雨をやり過ごしてから蒔くか思案中。

強い雨が降るかもという予報もあり、蒔いてから叩かれて発芽不良もいやだし、
雨のあとだと蒔き時が少し遅れる。秋まきの遅れは出来高に大いに関係します。
「今年は冬の入りがはえど~(邦衛風)」
と脅されてるし。

半分蒔いてリスクヘッジがよさそうだな。




忙しい時期ですが、研修時代に世話になった農家さんが、体調を崩してしまって稲刈りのヘルプ。
田んぼどしろーとの私ですが、鎌を使って四隅を刈ることぐらいはできます。

日頃まったく田んぼに接することがないのでいい気分転換になりました。

あ!ドジョウだ!!

無農薬の田んぼの魅力は生き物の多さだなーと改めて感じました。
無農薬の畑もしかり!

うちの畑にはオサムシやマイマイカブリなどの大型甲虫もいるんだぜ!
萌えるだろーー

たくさんの生き物がおいしい野菜を作ります。



2014年9月4日木曜日

廃プラ回収

本日は廃プラ回収の日でした。

ナナメファームのナナメオジサンにも軽トラを出してもらって手伝っていただきました。あざすっ!



我が山武市は皆様の援助のおかげさまで農業用廃プラスチック(廃プラ)の回収を無料でやっていただいております。今回は、近所の某農業法人様の敷地をお借りしまして、そこへ廃プラを軽トラ3台分持って行ったわけです。


回収していただいたのは、肥料袋(低密度ポリエチレン)、農ポリ(ポリエチレン)、農ビ(塩化ビニル)の3種。

べたがけ資材のパオパオ(ポリプロピレン)、タフベル(ポリビニルアルコール)は回収対象外。


皆さんはこのべたがけ資材の廃棄はどのようにしているのでしょう。
山武のクリーンセンターに問い合わせても、農業資材は取り扱えないといわれてしまう。
このあたりの農家は畑の隅で燃やしているけど、有機農家としてそれはやりたくないし。
さて、どうしたものか。


3台目の廃プラを積んで回収場所に戻ると、みんなで私の出した農ビの結束をやり直しているではないか!
農ビは蛇腹に束ねて2点で結束がお約束。はわかっていながら、中が蛇腹なんだから風呂敷包みでもよかべ。と得意の「希望的観測」出てしまいました。
某農業法人のパートさんが6人くらい30分ほどもやってくれちゃいました。

ナナメオジサンにも。
「あんた何年農業やってんの」
といわれるしまつで。

今後は言われたとおりに結束します。
恥ずかしい体験でした。


2014年8月31日日曜日

今年の里芋自画自賛




今年は里芋の具合がすこぶる良い。
里芋の株が2mを超えるほどに成長したのは初のことです。種イモとして去年の親芋を植えたのが良かったのでしょう。
梅雨明けして水かけが必要な時期にはすでにスプリンクラーと同じくらいの高さになっていました。
乾季までにこれだけ樹が大きく育っていれば直射日光がが表土に当たらないので、乾燥に対してかなり対応ができそうです。やむおえず水が出ない畑でやらなくてはならない状況の時は、親芋を植えるのはかなりおすすめです。

ただし植えるのは大変です。1コンテナに10個ほどしか入らない親芋を1000個近く植えるわけですから。来年は親芋を半分に切ってから植えてみよう。


26日にオータムポエムを蒔きました。そして昨日の30日にコカブとあやめ雪カブを蒔きました。
これを口火に秋作の播種、植え付けハイシーズンの到来です。9月いっぱいはほぼ毎日のように何かの種を蒔いたり、植えたりするようになります。
その代り、夏野菜が下火になり、秋野菜はまだなので、収穫のほうはだいぶ少なくなってきます。


ちなみにこれは去年の梅雨明け頃の里芋と生姜。
今年に比べると全然小さく、生姜の日除けにもなっていない。
この反省から今年は、里芋の条間に入れる生姜は1条にした。

初期生育って大事ですねー。
とりわけ里芋は大事。いかに早く樹をつくっていかに遅くまで樹を持たすかが大事。

今年の収穫は楽しみだ。
けど通路の草取りはやっとかなくては収穫の時えらいことになりそう。

2014年8月30日土曜日

山武で一番クッキングトマトに熱い男と言われたくて

二か月の沈黙を破ったと思ったら連続投稿や!!
打ち破れ!三日坊主!!


ということで今日も雨の音を聞きながら子供も妻も寝静まった深夜にPCに向かっております。
窓の外では妻の愛猫、三毛猫のミーちゃんが「あけてー、ねえあけてよーー」と言っておりますが、
あけてあげません。


今年はクッキングトマトが豊作でした。今週の長雨でパカパカ割れちゃいましたが、この後また晴れ間が続けばもう少し取れそうなくらいの勢いはあります。

クッキングトマトですが、これは生食用のトマトとはまったく別の野菜といっても過言ではないと思っています。味については好みの問題だと言ってしまえばそれまでなのですが、火を通した時の、とりわけ煮詰めた時の味の差は歴然で、煮詰めれば煮詰めるほどおいしくなるのがクッキングトマト、煮詰めれば煮詰めるほどまずくなるのが生食用のトマトであると、私は断言いたします。

クッキングトマト特にサンマルツァーノは煮込んでも酸味がまったくでません。クッキングトマトでも「なつのこま」はかなり酸味を感じますし、「ボンジョルノ」も少し酸っぱくなります。

酸っぱいものが好きではないという私の主観によるとですが。


で、わたし好みの「サンマルツァーノ」もいろんな品種があって、今年はただのサンマルツァーノとサンマルツァーノリゼルバをやりました。

サンマルツァーノ
サンマルツァーノリゼルバ










結果としてはリゼルバの方が大きくて使い勝手もよさそうなのですが、大きい分完熟するまでに時間がかかって、その間に虫害によるダメージを受けやすいのか、良い状態で収穫できるのが少なかったです。写真のように赤色がまだ薄いうちに収穫せざるを得ないのが残念。

来年は普通のサンマルツァーノに絞ってやろうと思います。

たくさんとれたサンマルツァーノは静岡にあるトリイソースさんで野菜たっぷりソースにしてもらうことになりました。あいよ農場とのコラボ企画ですが、三つ豆ファームからはクッキングトマト100kg、玉ねぎ50kg、ニンニク1kgが参加します。これら最高の素材を、木の樽で仕込んで熟成させる昔ながらの製法で作るソース。間違いないでしょ。いまから出来上がりが楽しみです!




2014年8月28日木曜日

ご無沙汰していました言い訳。

しばらくぶりの投稿になってしまいました。

言い訳をすると、夏時間になって今までやっていた早朝のフリータイムがなくなり、

朝3時半  起床
  4時   畑に出て収穫作業
  7時   帰ってきて朝ご飯
  8時   再び畑
 10時   午前の仕事終わり
        昼休み
 14時   仕事開始
 18時   仕事終わり

という時間割でやっていたのでなかなかPCの前に座ってという時間が取れませんでした。

昼休みが4時間もあればできるでしょうと思われるかもしれません。
私もそう思っていました。

実際のところは、
10時すぎに汗だくでヘロヘロになって帰ってくる。
ぐっしょり濡れた服を脱ぎ捨てながら風呂場に直行。
シャワーを浴びて麦茶を飲み干したら扇風機の前に褌一丁で横たわる。
そして12時まで昼寝、ご飯を食べて14時近くまで昼寝。

雨でも降ればその間に体を休められたのでしょうが、7月20日の梅雨明け以降、約3週間まったく雨が降らず、その後も数えるほどしか雨がありませんで、1か月立ってしまいました。

と、まあこれが言い訳です。

今週はようやく天気が悪く、乾いた畑にもしっかり水がいきわたりそう。
体もようやく休まります。

雨がちの今週は、なかなか手を付けられなかった倉庫と作業場の片づけと、つるしてある玉ねぎの選別、そして夫婦ともに体のメンテナンスに行きつけの治療院に行ってきます。


里芋畑にいたシュレーゲルアオガエル君。
アマガエルよりも二回り以上大きくて、ややクリーム色が買った緑色がとてもきれいなカエルです。


2014年6月21日土曜日

双子の魚の目を見た人には幸せが訪れるそうな。

先週の木曜日から引き始めた風邪。今日になってようやく回復の兆しを見せ始めました。

実に1週間以上に及ぶ闘病生活。ただの風邪をこんなに長引かせたことは人生初です。

さすがに一昨日の水曜日に近所の内科の先生に見せに行きましたら
「来るの遅すぎ」
と言われてしまいました。

今までは、寝込むことなく一晩ぐっすり寝れば治っていたので今回もそんな調子で挑みましたが、とんでもございませんでした。

この一週間以上熱が下がらなかったという事は、私にとって、とても意味のある出来事だったと思います。健康、食、仕事について、じっくり考えることができましたし、20代のころからアップロードされていない私の体の状態をもう一度認識しなおすいい機会でした。もうピチピチではないということはよく分かりました。まさに痛感しました。

また、妻の頼もしさを改めて感じました。
私があれこれ指示を出さずとも、その日、農場でやるべきことをしっかりこなしてくれました。
本当に助かりました。しばらくは妻の言うことを素直に聞こうと思います。



さて今回、気管支の炎症から始まった私の風邪は、気管支をひとしきり蹂躙し、私の体力を下げ、免疫力を弱らせ、結果、副鼻腔での黄色ブドウ球菌の増殖を許してしまいました。弱った私の体に黄色ブドウ球菌を押し返す力がなかなか戻らず、1週間も発熱が続くことになってしまいました。



いやしかし、感嘆すべきはアンチバイオテックです。

治んないよ~と泣きついた先のお医者さんが処方してくださいましたジスロマックSR

マクロライド系の抗生物質で、原核生物である真正細菌の50sリボゾーマルRNAに結合してタンパク質の合成を阻害しちゃうすごい薬。タンパク質が合成できないと分裂して増殖することができないので急速に我がマクロファージによってやっつけられていきます。ちなみに真核生物である人間は50srRNAを持たないのでタンパク質合成にさしつかえありません。

しかも一週間効力を発揮し続けてくれる。

飲んだ次の日の朝にはもう効果が出ました。人類史上もっとも偉大な発明はアンチバイオテックでしょう。アレクサンダー・フレミング、あなたは偉大な医学者です。


そういえば十数年まえにもアンチバイオテックすげー!ってなったエピソードがありました。

あれは25歳の時、インドへ向けての旅の入門編としてよったタイでのこと。

日本より安価で受けられるタイマッサージにはまって1日に3回タイマッサージに行ったところ、
3回目に行ったお店のお姉さんが、オイルをケチってふくらはぎをぐりぐり擦るもんだから、スネ毛がよじれてイテテテテッてことになりました。

翌日ふくらはぎの一つの毛穴に赤い点が。しかも両足とも同じようなところに。
 (写真はイメージです)



日本から持ってきた傷薬を塗ってすぐ直ると思いきや、
翌日には赤い部分がさらに大きくなり、中心部が膿んできた。
(写真はイメージです)


それでも傷薬塗ってるし治るでしょと思っていました。
けど、万が一赤い部分の大きさが十円玉のサイズを超えるようなことがあったら、
日本から持ってきたアンチバイオテックを飲もうと考えていました。

その後、一週間くらいしても赤の広がりは収まる気配を見せず、いよいよ10円玉よりも大きくなってしまいました。
(写真はイメージです)

こうなったらいよいよアンチバイオテック投入です。
すると翌日からみるみる赤色がしぼんでいくではありませんか!

アンチバイオテックってスゲー!!! と思いました。


傷跡はその後数年間、黒ずんだアザとなって残りました。
それを見るたび、刺激たっぷりだったインドへの旅を思い出したものです。

現在はスネ毛のジャングルに隠れてよくわかりませんが、アルコールが入ると、うっすらと魚の目のようなアザが浮かび上がります。

これを見た女性はこだかr…








2014年6月17日火曜日

体の変化を受け入れるよ。

体が資本の農家のくせに、わたくし体調を崩しております。

木曜日の夕方くらいから発熱し始めました。翌日の朝には平熱になっていたので、仕事をこなして夕方帰ってくると発熱。そして、一晩寝ると熱が下がっているので、また仕事をして夕方になると発熱。

ということを木、金、土、日、月と繰り返しています。

私は華奢な体をしていますが、健康が自慢で、風邪で寝込むということもほとんどなく、たいがい、なんとなく具合が悪いなーと思っているうちに治ってしまう感じでした。今回も、働きながら治すベー。と思っていましたが、いつもと様子が違います。

わたくしも先月37歳になりました、諸先輩方には笑われてしまうかもしれませんが、やはり20代のころに比べるとピチピチした感じはなくなってきています。

なるほど、体は年々老いているのだな。

風邪の引き方も年々変わっていくのですね。
回復に3,4日かかっていたものが1週間かかるようになり、1月かかるようになり、いずれ戻ってこれなくなって死んでいくんだね。

とはいえ、まだまだ30代。体を使って仕事をする時期です。自分の老いを実感して落ち込んでいる場合ではありません。
今までは、好きなものを好きなだけ食べて飲んできましたが、食事をしっかりコントロールしようと思います。特に私は甘いものの取りすぎとコーヒーの飲みすぎ。そのあたりから改善します。


明日は養生して休むとします。

トラクターもかけないよ。たぶん。




2014年5月28日水曜日

カブって茎なんだよね

今年はニンニクの出来が良くて収穫がとっても楽しい。


 しかーし!
ニンニクはここからが大事。
根っこを切って一皮剥いてきれいにしたら、
速やかに乾燥させてあげなくてはすぐに痛んだり、カビたりしてしまいます。
我が農場では、葉ごと風通しの良い日の当たらないところにつるして自然乾燥という原始的なことをやっているので、その過程でいくつかはカビたり腐ったりしてしまいます。
もっと歩留りあげたい!もっと楽に乾かしたい!!
という欲もあって、平型乾燥機の中古があればすぐにでも欲しいと思っちゃってます。

まだまだ種まき定植目白押しですが、ひとまずそれらは傍らに置いておいて、ニンニクに集中。

でも、出来がいいからそんな作業もとっても楽しいぜ!

今年は玉ねぎもいい感じ。
毎年ちょいと大きめのペコロスみたいのしか取れていなかったのが今年は普通の玉ねぎがどっさり、こちらも乾燥命なので今から干場をどうするか頭が痛いです。


 初めて親芋を種として使ったサトイモも、とってもいい感じ。
里芋は初めに出てくる葉っぱの大きさでその年の出来具合が決まるとも言われています。
だとすると、今年は豊作じゃないか!
これから来る乾季にたっぷり水かけしてあげるよ。


そしてコカブ。
防虫のためのべた掛け資材をはがすと、実の揃い、葉の色、実と葉のバランス。申し分なし。

上出来やないかー。と思いきや、抜いてみるとキスジノミハムシによる食害により、終了半減。
なかなか厳しい現実です。
出荷できないコカブたちは畑で粉砕して再び土に返します。少し休んだら今度はほうれん草か玉ねぎになって生まれてきておくれ。

今年の春は根ものがよくて大変うれしゅうございます。
わたくし自身の根もしっかりさせて、もてる力を十分発揮していきたいものです。


2014年4月30日水曜日

味姫大根とこかぶ

世田谷周辺を中心に、サミット内の直売コーナーで三つ豆ファームの野菜を手に取ることができます。

この時期出荷しているのは、味姫大根。
こんな感じのシールが目印です。




春の大根らしいさわやかジューシー。
生はもちろんのこと、さっと火を通してもおいしくいただけます。

なんといっても形がかわいい。ちょっと太らせるとなおかわいい。




 コカブもかなり良い感じ。
凍結融解除草のかいあって、草があまりでてくて収穫しやすい。

肌もきれいで甘くでジューシー。少し火を入れればトロットロ。塩コショウでカブステーキが最高で





研修生のマルちゃん、本日最終日。
めでたく三つ豆ファーム卒業です。丸一年一緒に畑仕事をやってもらいました。
ほんとに仕事のできる研修生で、丁寧かつ手際のよい仕事にとても助けてもらいました。

最後の仕事はサトイモの種植え!

サトイモの定植に始まり、サトイモの定植に終わったね。

2014年4月15日火曜日

播きもの、植えもののハイシーズンになってきました。


お父さんと一緒にカブの収穫に来た立君2才。
「かぶ食べるか?」
と聞くと、
「あー」
と言って食べた。
気に入ってくれたみたいだ。

今年の春も、良いカブができたどーーー





 先日の「いまさら聞けないトラクター講習」の成果がさっそく出たみたい。
マルチャーに平高うねのリッジャーつけて畝立てましたが、芸術的な出来栄え。
こかぶ播きます。




これが講習会の様子。ナナメファームの圃場で昼間行われました。
12時から15時まで3時間たっぷり行われました。マルチャーの正しいつけ方、調整の仕方から、管理機の培土機の正しいつけ方まで、目からうろこ連発の3時間でした。



芸術的にたてた畝で播種機をおっぺす(千葉弁で押すの意)研修生の丸ちゃん。今月で卒業。
立派な猟師になってねー。あれ?



丸ちゃん。本当に仕事が丁寧。パーマグリーン播いています。
右側は、今年が一番の出来ってのがここ数年続いているたまねぎ。
今年は干すところをちゃんと用意しなくては、かなりの収量が期待できそう。

2014年4月11日金曜日

焼きアブラムシ始めました。

今年もソラマメにアブラムシがびっちり。
ここ数年で最悪の状態です。

原因は私のミスによるものなのが情けない。
べた掛け資材をはがすタイミングが遅れてしまい、べた掛けの中でアブラムシを培養してしまった。
就農10年にもなって相変わらずのへたくそプレイに、テヘ顔する以外何もできません。


6年前にも同じような状況になったことがあります。
その時は牛乳をかけてみたり、石鹸水をかけてみたりしましたがまったく効果なし。
挙句の果てには、「油膜作って窒息死させるなら、油かけるのが最も効果的じゃん!」
と、いいこと思いついちゃった的にサラダ油を噴霧したらソラマメが窒息死するしまつ。


今回はどうしてやろうかと思いついたのが 「焼き」

薬局で無水エタノールを購入(1000円くらい、酒税がかかりますので高価)
水と混ぜて70%にしてアブラムシに噴霧。(もしかしたらこれだけで死ぬかも)
着火。

エタノールは燃えると水と二酸化炭素になるだけなので人体にも影響なしと思って考えましたが、精製の過程でベンゼンを使うようなので有機JAS取得圃場では使えなさそう。なので、スピリタス(1200円くらいアルコール96%)を使用。



まあよく燃えます。
ソラマメの花も多少焦げます。葉も多少萎れます。
今回は実験的に数株やってみて翌日のソラマメの様子をみて使える技術か判断しようと思います。


農薬としては当然認められていませんが、火を使った防除なので物理的防除ということになるんじゃなかろうか。


早朝の畑に漂う焼きソラマメの香り。




あごひげの感触がいつもと違うと思ったら焦げてたよ。
明日の朝が待ち遠しい。

2014年4月10日木曜日

自分の今立っているところ。

わが息子の名前は立(りつ)といいます。
しっかり立って生きて行けよ。という思いからですが、父ちゃんはどうなんだよ。っていうお話。


住んでいるのは千葉県山武市沖渡という集落。南側に田んぼ、北側に山を背負った、いわゆる古村です。
大工さんだった大家さんが30歳の頃に自分で建てた家をお借りしています。築50年以上。

裏山に大国主様が祭られている神社があるので、屋号は宮下と申します。
目の前に集落センター(寄合所)があるので村の行事の際はペロンペロンになるまで飲ませていただいています。寄合に参加するメンバーで30代は私だけです。

新規参入で就農して今年で10年目、なかなか貯蓄はできませんがどうにか家族4人暮らしていけてます。もうひと頑張りしないと子供に高等教育を受けさせてあげられないので、もう二がんばりしようと思っております。で、あれやこれや試行錯誤中。

性格はわりと明るい方だと思います。そしてわりと女性的な男だと思っています。妻はわりと男性的な女なのでバランスのいい夫婦じゃないでしょうか。いろいろ喧嘩もしますが、わりあいうまくいってます。

環境問題を科学の力で解決したいと思っていたふしがあり、研究者を目指しましたが、熾烈な競争社会にちょいと触れただけで気分が悪くなって逃げ出した臆病者です。
生命科学が好きです。生命のダイナミックさや、完璧なシステムに感動します。
ゾウリムシの原形質流動と銀河の星の動きに高い相関性があるという論文がでたときにはちびりそうになりました。

世界を変えたい!と思うほどの理不尽なめにあったことがありません。
体験したことのないことをイメージして自分を奮い立たせるほどの想像力もありません。

農的暮らしにあこがれたわけではありません。ましてやビジネスとして儲かるとふんだわけでもありません。
しいて言うなら自然環境と仕事をすることで軟弱な精神を叩きなおそうと思ったんです。
結果として最高の仕事を選んだと思っています。毎朝やりたいことが沢山あり、それをすることが仕事になりお金を頂き、生活できて、たまに感謝の言葉までいただける。幸せなことです。

この幸せにどっぷりつかっていていいじゃない。
喰えればいいじゃない、御の字じゃない。

とも思いますが、子供のためにはもう二がんばり、三がんばりしなくてはとも思います。


そして明日も日の出とともに畑に出てアブラムシをつぶしに行く。






2014年4月2日水曜日

春の作付けと収穫。





今年はニンニクの具合がいいですね。
適期に作付ける!これに勝る農法はありません。
5月の収穫が待ち遠しい!


今日は保育園に迎えに行った後に、ミニ大根の畑に行って写真撮影。
出荷先の要望で、家族での畑写真を撮りに来ました。
土の上をはだしで駆け回る我が子を見て、最高に幸せを感じます。

この気持ちをお客さんたちにも味わってほしくて、今年も畑のイベントを開催しますよ。




来月卒業の研修生。丸ちゃんがうなった後。
彼の几帳面さが表れています。
この後自家製のボカシ肥を振って、キャベツを植え付けました。




その自家製ボカシ、今季二回目の仕込みが終わりました。
今回初めて原料の約半分に当たる1トンの廃棄クッキーを使用しました。
糖分や、油分により、粘度が高く、心配しましたが、2週間くらいかけて好気発酵させると、クッキーは跡形もなくなり、パンのような良いにおいがしてきました。

これで約4トンのボカシを仕込みました。これで半年分くらいの肥料ができます。

写真の作業は大樽に入れているところ。密閉して嫌気発酵を促しサラサラの状態で熟成させる(機械で散布しやすい)



 最後に。
凍結融解除草のその後。

草ぼうぼうの右側は、播種の後の大雨で周りの土が流されてきたところ。

こうみるとだいぶ除草効果はある模様。
来年はもう少し早く11月中にマルチをはってみようと思います。


2014年3月28日金曜日

春の畑の様子。と息子。


先日3月26日は長男、立の誕生日でした。2才になりました。
保育園で覚えてきたのでしょうか、いろんなものを武器にして攻撃してきます。「うりゃー」とか言って。写真より実物の方が男前ですから。
約2才年上の娘との兄弟げんかも激しくなってまいりました。




師匠の代理で江東区の主催する畑体験イベントの畑のおじさんをやってきました@山武市師匠の畑。

16組30名以上のお客さんがご来畑されました。
大根の播種→ジャガイモ植え→ほうれん草と菜花と人参収穫。
というメニュー。

お子さんも親御さんも、広い畑でおもいっきり楽しんでもらいました。



お昼ご飯は採れたて野菜料理!




真冬に平べったく作って「赤ちぢみほうれん草」として売っていた赤軸ほうれん草が、春を感じて上に伸びてきてからいい感じ。
見た目はごっついですが、とても柔らかく、エグ味もなく、瑞々しい。

彼らの収穫適期はここでしたね。

明らかに真冬より状態がいいです。




で、サミットストアーの直売所コーナーにこのような感じに並んでいます。

松陰神社前店、成城店、砧店、野沢龍雲寺店、滝野川紅葉橋店、井荻店、芦花公園駅前店、町田旭町店、などにおいてますのでお近くの方はぜひ!

2014年2月22日土曜日

せいてはことをしそんじた。



日没コールド直前にトンネル3本張り終えた!!の図。

凍結融解除草ベッドに人参(彩誉)播種 7㎝8条 



研修生丸ちゃんのおかげで張り終えました。翌日の朝の気温がー4℃ということで、絶対にはらなくてはならない状況、2時間でパイプを配ってビニールを張るまで終えました。

焦ると失敗するの良い例で、丸ちゃんは勉強になったと思います!

失敗その1
50m畝に対して、100m巻ビニールを切る長さを間違えて2本目伸ばしたら長さが足りなかった。

最初は100m伸ばしちゃってから50mに折り返してそこで切断するつもりでしたが、風速3mの中展張したら奇跡的にトンネル支柱の上にぴったり納まっていたので、これはここで切断してすぐにマイカで止めるのが吉と思ってしまった。
更には今回初めて使用した作酸ビニル資材は100mぴったりしかなかったこと(塩化ビニル資材は100m+αの長さがある)


失敗その2
マイか線が絶望的な具合にからまってしまった。

この失敗はそろそろなにか手を打たないと。10年間の農業人生で、いったい何時間マイカ線の絡まりを治すことに費やしただろうか。
このままでは一生のうち3日間くらいはマイカ線の絡まりをほぐしていたなんてことになりかねない。

ホースリールにマイカ線を巻いてみようか。

2014年2月15日土曜日

凍結融解除草の考察

凍結融解除草というのを試しています。
ことの発端は、11月下旬くらいに耕しておいた畑は春先の草の出が遅く、その密度も少ないという現象に気が付いたことから始まっていまして、その仮説として、厳冬期に凍結と融解(湿潤と乾燥)を繰り返すことによる雑草種へのストレス。というのが名前の由来。

で、去年の1月ごろに風ではがされた黒マルチのベットも春先に草がでてこなかったという現象から、、黒マルチをすることで表面の寒暖差が大きくなり除草効果があがると仮定して、今回の黒マルチ使用となったわけです。

結果としては、

黒マルチを張る時期が遅すぎた。
黒マルチの中では、路地環境では発芽しない草の種が発芽していた。
発芽した芽は外気が氷点下になっても生きていた。
黒マルチの遮光効果によって草の芽が死なない理由は、低温状態のため、代謝活性が著しく低いことによる。(冷温保存されている)
畑の状態が悪い時でも、少しの晴れ間が見えれば、マルチを剥いですぐに播種できるのが利点。






今年の結果を踏まえ、
来年は、11月25日までにマルチを張る。絶対にはる!!
そして、マルチをはがす時期を、1月上旬、中旬、下旬、2月上旬とずらして試してみます。

モヤシのような草の芽がポチポチ出ているベットに、コカブの種播いちゃったけど、どうなるかなー