実に1週間以上に及ぶ闘病生活。ただの風邪をこんなに長引かせたことは人生初です。
さすがに一昨日の水曜日に近所の内科の先生に見せに行きましたら
「来るの遅すぎ」
と言われてしまいました。
今までは、寝込むことなく一晩ぐっすり寝れば治っていたので今回もそんな調子で挑みましたが、とんでもございませんでした。
この一週間以上熱が下がらなかったという事は、私にとって、とても意味のある出来事だったと思います。健康、食、仕事について、じっくり考えることができましたし、20代のころからアップロードされていない私の体の状態をもう一度認識しなおすいい機会でした。もうピチピチではないということはよく分かりました。まさに痛感しました。
また、妻の頼もしさを改めて感じました。
私があれこれ指示を出さずとも、その日、農場でやるべきことをしっかりこなしてくれました。
本当に助かりました。しばらくは妻の言うことを素直に聞こうと思います。
さて今回、気管支の炎症から始まった私の風邪は、気管支をひとしきり蹂躙し、私の体力を下げ、免疫力を弱らせ、結果、副鼻腔での黄色ブドウ球菌の増殖を許してしまいました。弱った私の体に黄色ブドウ球菌を押し返す力がなかなか戻らず、1週間も発熱が続くことになってしまいました。
いやしかし、感嘆すべきはアンチバイオテックです。
治んないよ~と泣きついた先のお医者さんが処方してくださいましたジスロマックSR
マクロライド系の抗生物質で、原核生物である真正細菌の50sリボゾーマルRNAに結合してタンパク質の合成を阻害しちゃうすごい薬。タンパク質が合成できないと分裂して増殖することができないので急速に我がマクロファージによってやっつけられていきます。ちなみに真核生物である人間は50srRNAを持たないのでタンパク質合成にさしつかえありません。
しかも一週間効力を発揮し続けてくれる。
飲んだ次の日の朝にはもう効果が出ました。人類史上もっとも偉大な発明はアンチバイオテックでしょう。アレクサンダー・フレミング、あなたは偉大な医学者です。
そういえば十数年まえにもアンチバイオテックすげー!ってなったエピソードがありました。
あれは25歳の時、インドへ向けての旅の入門編としてよったタイでのこと。
日本より安価で受けられるタイマッサージにはまって1日に3回タイマッサージに行ったところ、
3回目に行ったお店のお姉さんが、オイルをケチってふくらはぎをぐりぐり擦るもんだから、スネ毛がよじれてイテテテテッてことになりました。
翌日ふくらはぎの一つの毛穴に赤い点が。しかも両足とも同じようなところに。
(写真はイメージです)
日本から持ってきた傷薬を塗ってすぐ直ると思いきや、
翌日には赤い部分がさらに大きくなり、中心部が膿んできた。
(写真はイメージです)
それでも傷薬塗ってるし治るでしょと思っていました。
けど、万が一赤い部分の大きさが十円玉のサイズを超えるようなことがあったら、
日本から持ってきたアンチバイオテックを飲もうと考えていました。
その後、一週間くらいしても赤の広がりは収まる気配を見せず、いよいよ10円玉よりも大きくなってしまいました。
(写真はイメージです)
こうなったらいよいよアンチバイオテック投入です。
すると翌日からみるみる赤色がしぼんでいくではありませんか!アンチバイオテックってスゲー!!! と思いました。
傷跡はその後数年間、黒ずんだアザとなって残りました。
それを見るたび、刺激たっぷりだったインドへの旅を思い出したものです。
現在はスネ毛のジャングルに隠れてよくわかりませんが、アルコールが入ると、うっすらと魚の目のようなアザが浮かび上がります。
これを見た女性はこだかr…
お疲れ様です☆大変な風邪が治ったようで安心しました。
返信削除体調不良の時に仕事の事まで頼りに思えるのは、奥様が素晴らしい仕事のデキル農業女子であり、夫婦で一緒に農業をやって来た年月が長いからこそでしょうね…。
処方された薬が体内で作用する流れを含め、アンチバイオテックの話とスネ毛の写真がメッチャ面白く、二日酔いの仕組みを化学式によって説明する男子を思い出し、つい爆笑してしまいましたが、今後このようなアンチバイオテックの話が登場することなく、平和な日々が続くよう祈っております。