三つ豆ファーム
豆を播くときは三粒ずつ播け。
一つは、土の中の虫たちのために。 一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。 そしてもう一つを、我々人のために。
一つは、土の中の虫たちのために。 一つは、空を飛ぶ鳥たちのために。 そしてもう一つを、我々人のために。
2012年10月31日水曜日
ベッドメイキング
9月13日播きのホウレンソウ、ミラージュ。株間8cm、条間18cm、MM12で2~3粒落とし。
暑さに強い品種ということで選びました。発芽は良好でしたがその後ネキリムシの害によりほぼ1粒落とし程度に間引きされた。
おおよそ80kg/aの収量です。100kg/a くらいは欲しいところ。
葉物やカブを播くときはいつも畝幅220cmでベッド幅150cmです。通路が70㎝と広めですが、被覆資材をかけたり、トンネルを張ることを想定しての通路幅です。
なにもかけないで栽培できる時期のも、いちいち変えるのがめんどうなのですべて220cmで統一してます。
今年はうっかり人参の太陽熱マルチもこの畝幅で張ってしまった。人参にはつうろ50㎝でよかった。来年は畝幅200㎝でやります。
ベッドを150㎝にしている理由は、トラクターのロータリー幅が150㎝だから。
トンネル支柱もそれに合わせて九尺のを使っています。
トラクターで耕うんしながら150㎝のベッドの真ん中に15㎝幅、深さ15㎝くらいの溝を切っていく仕掛けが作れないか考え中。どなたかいい知恵をくださいませ。
ベッドの真ん中はどうせ播種機を押す時に足跡つけちゃうのでどうせなら溝切って排水よくしようかなと。
真ん中が分かる方が播種機押しやすいしね。
2012年10月30日火曜日
落花生の乾燥とモズ
落花生の乾燥をするのに、例年は通称「ボッチ」という円筒形のノウを積んでいましたが、今年から逆さまに並べてトンネルをかける方法にしました。
私ともう二人の三人手間でやりました。二人は農業経験がほとんどない素人でしたが、このやり方の利点としては、素人と玄人で能率の差があまり出ないところ。
ぼっちを積むやり方でやっていれば丸一日かかっても終わるかどうかという30aの落花生を、午前中にすべて終わらせることができました。もうこれはやめられませんね。
欠点としては、乾きが早すぎて乾かせすぎる危険性があることと、換気が足りないと蒸れてカビがでること。
利点は作業効率の良さと、たった1週間で脱穀することができるその速さ。
落花生の発芽時期の鳥害を防ぐ防鳥糸をずっと張りっぱなしておいて、この時期に落花生の周りに集めて再利用するのですが、糸を結んでいた篠竹に珍しい物を見つけました。
モズのはやにえです。
アマガエルとコオロギが刺さっていました。
研修生に
「モズっていう鳥の仕業だよ」
と教えてあげると、
「山木さんがやったのかと思って、やばい趣味だなーと、言うに言えませんでしたよー」
なんて言われました。
あの目はまだ俺を疑っている目だったぞ。。。
今日一番の働きをした子の親ばか動画。↓
2012年10月25日木曜日
有機農業研究者会議
秋作の一番早い時期のは葉が折れやすくて洗いにくい。もう少し早めに防虫ネットをはがしても良かったか。
この動画では両手で4玉くらい持って表→裏とひっくり返して洗っているが、片手に3玉ずつ持って洗う方が両面洗うときに手首の返しだけで洗えるのでやりやすい。
さて、昨日は貴重な晴れ間を利用して、つくば市研究交流センターでの有機農業研究者会議2012に参加してきました。それなりのリスクを負ってきたわけで、それなりの成果を持ち帰らなければと息巻いてきました。
すべての演者の発表がエキサイティング!とはいきませんでしたが、いくつか興味をひかれるものがありました。
タキイ種苗の方の緑肥作物についての発表では、
・えん麦野生種のキスジノミハムシ抑制効果
刈り取ったえん麦を通路に敷いておくと成虫に対しての忌避効果もある。
・シロカラシナを使った生物くん蒸
粉砕して生のまますきこむとイソチオシアネートが発生し、線虫、細菌や雑草の発生を抑制。
ビニールマルチングをすると効果的。
福岡の伊都安蔵里株式会社の八尋社長の話も面白かったです。
イベントを効果的に集客につなげる手法はすぐにまねしたいと思います。
250人の新規参入希望者が同会社に来られ、年商が350万を超えるのはそのうちの5人くらいしかいない現状を語られていたのには驚きました。
新規就農者の募集をかけているとしたら、ひどい話だな~と思いながら聞いてましたが、その後の質疑応答で、山武市の有名法人の剛腕理事S氏が「千葉に良いところあるよ」と誘っていました。
正味3時間の講演時間に5人の演者が発表するのはちょっと詰め込み過ぎで、質疑応答の時間がほとんどなく、質疑はすべての演者に対して1人だけに制限されてしまったのが興ざめでした。(私は一度も質問できず)
大学教授などの研究者と無肥料栽培の実践者が同じ壇上に上がる会だったので、どんなことになるのか楽しみでしたが、質疑の時間がほとんどなかったせいもあり、
研究者が農家に容赦なく突っ込みを入れる!
みたいな展開にならなかったのが残念です。
2012年10月23日火曜日
精度をもっと上げていきたい!
”10aあたりで50万円売るようになったら一人前の農家”
私が農業研修生だったころに師匠の一人から言われた言葉です。
現在三つ豆ファームは3、2ヘクタールの畑を耕作していますが現状はどうでしょうか。
8年もたってこんなことは言いたくありませんが、まだまだ一人前には程遠い。
上の写真は9月17日に播種した赤カブ(美恵)です。虫による食害の影響もありますが、播種機のロールのサイズが合っていなかったようです。ちなみに2H-4で播種。条間20cm株間21cm
来年はX-4 でやってみよう。
こちらは9月8日播きのコカブ、(左:あやめゆき 右:白馬)
明日から出荷開始です。写真左スミは収穫が終わったあやめゆきカブ(9月4日播き)
こちらは写真左の畝が大カブ(百万石)もともと漬物用のかぶですが、煮て食べてもとても美味しいので栽培しています。この状況ですと途中で被覆してあげないといけないでしょう。
厳冬期に羽ローターで土をかけてもたせようと考えています。そのためにベットの真ん中通路を広くとっています。
写真右側の畝はホウレンソウ(ベストイレブン)
先々週の集中豪雨で水がたまって表土が硬くなってしまったので”たがやす”で硬くなった表土を砕いてやりたい。
”たがやすパワー”なるものの存在を今知りました。どんだけパワーなのか気になります。
情報ある方教えてください。
管理作業に土づくりから販売まで、まだ二か月残してますが、今年も改善したいポイントが盛りだくさんだーー
来年もさらに成長しちゃうな。うふふのふ~
2012年10月19日金曜日
OK自然農園に行ってきました
先日、近所で無肥料栽培の農場をやっているOK伊藤さんの農場へ行ってきました。
おーけー自然農園
パートナーと二人で露地野菜+養鶏の専業農家です。
実は無肥料でやっている畑をじっくり見るのは初で、とても楽しみにしていきました。
圃場をスタートさせるときに管理機で畝たてをした以外は機械は使わず、すべて人力。
根っこを残して草を刈り、通路に敷いてある畑はただの放任栽培ではなく、しっかりと手の行き届いた畑でした。
トマト、ナス、ネギ、イチゴ、里芋、生姜、ニンニク。どの作物も見るからに健康そうでした。
衝撃的だったのは、パクチーの自生え区。普段は敷き草をしておき、パクチーの発芽する
時期になったら敷き草をよけるだけでパクチーがわさわさ生えてくるそうです。
OKさんはこの自生え栽培が最終目的だそうです。
もっともトウモロコシなどに代表されるように日本では絶対に自生え栽培できないものもありますが。
それから土の状態もしっかりとした団粒構造ができていてフカフカでした。
ミミズが増えすぎてモグラの害が悩みだそうです。
長ネギが見るからに美しかったので写真に収めておきました。
OKさんいわく、自然栽培だと表面のロウ状物質が多くなってこのような色になるとか。
里芋と生姜の混植は来年の作付けで少しやってみようと思います。
作物、虫、微生物、土との関係性の知識、技術は思っていた以上に実践レベルで具体的でした。
自分の農業にも応用できそうなものもたくさんあってとてもいい勉強になりました。
OK自然農園。
今度は家族で来よう!
2012年10月6日土曜日
チョコレート好きだけど
最近はひたすら種を播いています。
この写真の畑は通称”遠畑”という我が家から一番遠い畑でトラクターで15分かかる、150m×30mの45aの有機JAS認証圃場です。
ここにも9月上旬からつい先日までかかって、150㎝×50mの畝を39本作って順次種を播いていきました。コカブ、あやめカブ、赤カブ、百万石かぶ、黄金かぶ、ホウレンソウ、赤軸ホウレンソウ、ちぢみホウレンソウ、ラディッシュ。そして10/2に11月定植のキャベツの種を播いて、この圃場はすべて作付け終了しました。
なかなか頑張ったなオレ。なんつって撮った写真ですが、木曜日の夜に降った豪雨によって圃場の1/10ほどを流されました(涙)チョコレート状になった土から泥をかぶりながらも発芽した双葉に明日への希望を見ましたよ。。。
また別圃場では、キャベツを植えました。
9/24に1~2月採りを狙って彩春
10/2に3月採りを狙って晩抽冬982をそれぞれ植えました。
年明けのキャベツをやるのは実は初の試みで、どんなものか楽しみです。
チョコレートで思い出しましたが、うちにたまに来るこの間新規就農したタフガイのTはチョコレートをスナック菓子のように食べるので、この間口の中で全部溶かしてから飲み込め。と注意しました。
種から始まるパン作り”麦のわ”最終日
先日、種から始まるパン作り「麦のわ」の最終日、コネコネパン作りがありました。
昨年の12月の種まきから始まったこのイベントも、(播きおくれです…そのせいで収量かなり少なかった)
ついに最終日を迎えました。
種まき→麦踏→麦踏→収穫→脱穀→そして本日、製粉とパン作りです。
まずは皆さん集合して今日一日の流れの説明と、Boulangerie tane のヒロユキさんからパンコネの説明。事前に粉にしておいたものを使います。
そしていざ、パンコネ!我が娘も一生懸命こねてます。
パン生地を発酵させている間に粉ひき体験。これが案外と重くて難しい。
1回転させたら指の先で”ちょいっ”と小麦を石うす上部の穴に入れる。1回転させたらまた入れる。
出てくる小麦粉はきめが細やかで見た目にも綺麗。ただほんとにちょっとずつしかできない。
種から育てた小麦が粉になっていく、とても感動的です。
そして、パンになる!!
約一時間熟成させた生地を、篠竹の先に巻いて炭火で炙ります。
早く食べたいけど、この”待て!”の時間が食べ物をさらに美味しくさせます。
出来上がりーー!
友達の料理人夫婦がパンにはさむ具とスープを作ってくれました!
すっごく美味しかった。
あろうことか写真を撮り忘れてしまったので、 詳しくはタネさんのブログで確認ください(笑)
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